キャンパス日記
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カンナのコラム『ノスフェラトゥ (2025)』

まず映画のキャッチコピーにあった通り、現代に吸血鬼を蘇らせてくれたロバートエガース監督に感謝と敬意を心から示したい。
彼のおかげで私は、限りなく美しい夜明けを観ることができたからだ。
綺麗ではなく美しいという言葉を使いたい。美しい夜明け。

視覚的にも美しいが、主人公の女性エレンの物語を経るとより一層美しい。エレンは幼少期から自分の見た悪夢を語る等の行動から、周りに変人だと言われ辛い生活を送っていた。そんなエレンも大人になって自分の味方でいてくれ自分のことを愛してくれる相手を見つけるが、エレンは変人だと言われ続けていた部分は内に秘めていた”救世主”としての力だったと知り、愛する人との生活より世界を救うことを選ぶ。
ヘレンケラーの言葉を引用すると
「短い恋愛は、私の人生の中で暗い海に囲まれた喜びの小さな島。」
エレンの気持ちはこの言葉に尽きると私は思う。

オープニングの絶望の始まりの夜明けも、ラストの勝利と犠牲の夜明けも、どちらも光に満ちている。
不気味で、美しくて、恐ろしい。恐ろしさは、悲しくて美しい。
私がホラー映画が好きな理由がこの映画に詰まっている。

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