カンナのコラム『マリー・アントワネット(2006)』
偉人たちのことを考えた時、何を成し遂げてどうやって死んだのか、偉人として名を残した所以について考えてしまう。
けど、見るべきは結果じゃなくて過程だった。マリーアントワネットはどんなことを考えて生きていたのか。
彼女は想像以上に等身大の人間だった。
欲しいドレスは全て買ってもらえた。でも、ドレスを自分では着させてもらえない。
そんな彼女は、夜中に城を抜け出して秘密のパーティに行ったこともある。
城を離れて過ごせるよう自分だけの別荘も作った。
庭では自分で野菜や果物を育てた。
男の子を産むことが望まれたが、初めて産んだのは女の子。
男の子はフランスのものだけど、あなたは私のもの、と赤ん坊だった娘に言った。
私の知ってる彼女は国民に酷い言葉を投げつける女王だ。
世の女性だって人に対して反抗的な態度をとってしまうことだってあるだろう。
それと同じ。
酷かった一面もあるかもしれないが、それはきっと短い人生の中でもっと短い一瞬の話。
彼女だって女王であると同時に普通の女の子だ。
狭い世界から抜け出そうと、自分らしくいようと、がむしゃらに動いた人生。
ソフィアコッポラの手腕により、映画として彼女の思いが美しく煌びやかに世界に広まったことで、全世界の女の子の憧れとして昇華されたように思う。
私は彼女のようになりたい。

