カンナのコラム『ブリジット・ジョーンズの日記(2001)』
私は毎日精一杯の力で生きているつもりだ。
でも、『ブリジット・ジョーンズの日記』の主人公ブリジットに比べれば、それは甘えたものだった。
彼女の過ごす毎日は濃厚で、失敗と成功の連続である。いや、はたから見たら失敗が9割以上で成功は1割も無いかもしれない。
職場の女たらしの上司と関係を持ってしまったり。
仮装パーティだと思って、バニーの衣装で向かったら普通のパーティーだったり。
テレビ業界に転職し、ニュース実況に出る際もうっかり下着姿を放送してしまったり。
そもそもタバコとお酒に溺れてしまっている時点で、難ありなのかもしれない。
それでも彼女は持ち前のチャーミングさで、諦めずに止まることなく、ひたすら新しいことに挑戦していく。
うまくできなかった自分を変えようと日記に記し、変わろうと努力し続ける。
それも全て完璧にうまくいったとは言えないかもしれないが、そんな彼女のことをみんな大好きになってしまうのだ。
映画に出てくる上司のダニエルや、後の恋人マークだけでなく、観客の私たちも。
きっとこの映画が公開された時、世界中のみんながブリジットに恋をしたと思う。
自分を変えようと努力する人は、世界共通で魅力的なのだ。
誰もがみんな彼女のようにがむしゃらに生きたいと考えるだろうが、難しいのが現実。
簡単なことのはずなのに難しい。
恋に仕事に勉強にダイエットに、全てを一気にこなそうとすると確実にどこかで雪崩のように崩壊する。
私が思うに、彼女のように生きるコツは目の前のことだけにただひたすら一生懸命になることだと思う。
日記に目標を書いてまずは目の前の仕事、その次の日からはダイエット、うっかり食べすぎてしまったらそれもまぁいっかで次の日はデート。うまくいかなくても、そんな日だってある。
そうやってひとつずつ、完璧にできなくても、どんどん新しいことに挑戦すれば、彼女のように生きていることになるのではないか。
だから私は今日も、ブリジットのように1日を駆け抜けて、うまくいったこともそうでなかったことも全て日記に書いてから寝ている。
彼女のようにチャーミングな大人になれるまで、あとどれくらいかかるだろうか。

